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手術に適さない疾患

●膠原病・リウマチ
角膜の主要部分はコラーゲン繊維の束が250層〜300層も折り重なりながら構成されています。
レーザー治療では、この部分を削るわけです。従って、コラーゲンに関係している病気を持っている人は、手術を受けるべきではありません。
角膜のコラーゲンが傷ついた時にどのような反応が起きるか予測できないからです。
コラーゲンに関係した全身疾患としては代表的な例として、膠原病やリウマチがあります。

●糖尿病
全身疾患としては、糖尿病を患っている人も手術の対象から除外しなければなりません。
糖尿病は、膵臓から分泌されるインスリンの量的な不足や作用不足によって持続的な高血糖状態が引き起こされる病気です。
皮膚や血管、腎臓など人の体には基底膜という組織があります。
角膜にも上皮の下に基底膜があります。糖尿病になると、この基底膜に異常が発生してさまざまな合併症を招くと考えられています。
糖尿病の人は一般的に傷の治りが遅い事も知られています。術後の傷の治りが遅くなりなかなか視力が回復しなかったり思わぬトラブルが発生する可能性が高いのです。

●ステロイド使用の人
ステロイドは体の中のコラーゲン代謝に影響を与えます。また、傷の治りが遅くなるなどの弊害が考えられます。

上記の全身疾患の人は絶対に手術を受けられないと言うわけではありません。
疾患を持っていない人と比較して、トラブルが起きるリスクが大きいと言う事です。
自分が患っている全身疾患や使用してる薬が手術にどのような影響を持っているのかを手術前に医師と十分に話し合いましょう。

●眼科の疾患
眼科の疾患として、円錐角膜という角膜の形が円錐形に変形しているため視力が落ちたり物が歪んで見える病気があります。
この病気もコラーゲン異常に関係していると考えられており、レーザー手術によって角膜の形状が更に変化してしまう可能性があります。
したがって、角膜屈折矯正手術の対象から必ず除外しなければならない疾患です。
LASIKがPRKのように術後に痛みをほとんど感じないのは、角膜の上皮部分に集中している神経(三叉神経)をフラップを作る際にカットしてしまうからです。神経がないため痛みを感じないのです。
カットされた部分の神経は術後に再び伸びてきます。この三叉神経に関係している病気に角膜ヘルペスがあります。
ウィルスが神経の中に潜んでいて時々悪さをするのです。
このような疾患を持っている人にも手術を勧めることはできません。
三叉神経を傷つけることでウィルスがどのような行動をとるか予測ができないからです。
また、手術後に角膜の傷が治りにくい可能性のある眼の病気として乾性角結膜炎涙液減少症角膜知覚低下などがあります。
また、角膜の形状が変化する可能性があるものとして梅毒性角実質炎などがあげられます。

角膜矯正手術を受ける前に、眼科的な検査をきちんと行い、屈折異常だけが原因で視力が低下しているのかを確認すつことが大切です。