軸性近視
●軸性近視のリスクについて
軸性近視は網膜の手前にピントが合っている状態を指します。
これを治すには、凹レンズを使って焦点距離をもう少し遠くへ補正してあげればよいのです。
その目的として一番最初に行われたのがメガネです。
凹レンズを目の前に固定してピントの位置を変えると良く見えるようになります。
次に出てきたのは、目の上にレンズをのせるコンタクトレンズでした。
そこで、眼全体の屈折力60Dのうち、もっとも大きな働きをしているのは角膜の40Dです。
そこで、角膜そのものを削って屈折力を修正すると言う考えが生まれ、それが、角膜屈折矯正手術(近視矯正手術)なのです。
近視とは、眼のボディサイズが大きいために焦点を奥深くに移動しなければピントが合わなくなっている状態でした。
しかし、手術によって治すのは、ボディサイズではなく屈折力(ピントの位置)なのです。
近視そのものを治しているわけではないので、手術をしても近視の人が本来持っているリスクはそのまま残ります。
近視の人は持っているリスクとは軸性近視の人の場合、眼のボディサイズが大きいわけですから当然網膜の長さが合わないことになります。
これを解決するために網膜は端の方でいつも引っ張られるような状態になって無理な力がかかっています。そのため、強い力が加わった時に網膜の端の部分が剥がれる「網膜剥離(もうまくはくり)」を起こしやすくなります。
剥離までいかないまでも網膜自身が変性など起こしやすく機能低下を招く恐れもあります。
近視の程度は軽度〜高度近視まであります。この数値でリスクの大きさも異なります。
屈折異常は正視=0Dと表現していますが、軽い近視の人は極めて正視の人に近い状態であり、目の機能としては殆ど問題がない範囲に入っています。
近視に伴うリスクも正視の人と大差がないといえるでしょう。
ところが、中程度〜高度近視と進むほど、正視の人の数値とは外れてしまい、それに伴いリスクも大きくなっていき網膜剥離がおきやすくなります。
なので、中程度〜高度近視の人は、角膜屈性矯正手術によって視力は回復しても自分の眼には近視のリスクがあることを忘れてはなりません。
●どうして軸性近視になるのか?
近視の人の殆どが軸性近視と呼ばれる近視であり、眼のボディサイズが大きいために眼の奥行きも長く、ピントがうまく合いません。
ではなぜ、眼の奥行きがながくなるのかという疑問が湧いてくると思いますが、現代の医学では、軸性近視の原因は持って生れたものであると考えれれています。
良く、テレビの見すぎやゲーム、パソコンなどによって目が悪くなると言われますがそういうものではないのです。
人が生れた時、将来体重が100kgの人になるのか60kgの人になるのかわかりません。軸性近視もこれと同じで眼の奥行きが長くなるかどうかは生れた時には分からないのです。
体が成長するにしたがって眼も大きく成長し、体質的な特徴として眼の奥行きが長くなるのです。
そのため、軸性近視は体の成長が著しい学童期から思春期の間に発症するケースが殆どです。
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